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2011年3月22日 (火)

畑デビュー

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地震から一週間以上経ち、天気予報を見る感覚で放射線量をチェックすることにも
すっかり慣れてきた今日この頃。こんな時ですが、土と蜂と戯れてきました。

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朝、師匠に迎えに来てもらい、畑のある集落を目指して鯖街道を北上する。

写真は大原を越え、花折峠を越え、ちょうど目的地である朽木(くつき)という地域に入ったあたり。
ここ最近、京都市内は春めいた日が続いていたのですが、この辺りはまだどっぷり冬でした。


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目的地に到着。朽木のほぼ中心地です。
とりあえず畑仕事をする前に朝市に寄って朝ご飯。

カレーパンとベーグル的なパンを頬張りながらぶらぶら市をひやかして回る。

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(左)鯖のへしこ。 (右)きな粉と黒蜜のかかったお餅。

この朽木は京都から福井県の若狭湾に抜ける鯖街道のちょうど中間あたりに広がる
地域で、京都市内から車で1時間ほどで行けるアクセスの良さからこの辺りに週末用の
家を建てたり、町から移り住んで来る人達も多い場所。かなり山の中なのですがなんと
なく風通しの良い雰囲気があります。(以前、記事にした山水人のエコ村もこの近くです)

朝市に並ぶものを見ても珍しい作物があったりして面白い。
田舎の道の駅などでは、こういった生産者が直販をしてる市をよくやってますが、
この朽木の朝市は規模こそ小さいものの、商品ラインアップがカラフルです。
焼きたての美味しいパンがあるというのもポイント高いですよね。


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師匠の横にいるとガンガン試食できることに気付いたのでピッタリマーク。
写真左はずんだのあんを古代米の餅でくるんだ大福。

まだ試作品で売り物ではないとのことでしたが、試作段階にしてこの美味さ。
こっちのほうではずんだは珍しいし、古代米というのもなかなかキャッチー。
すごく美味しいし、この大福はそのうち有名になるような気がします。


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その古代米を作ってる兄さん。

師匠いわく、この兄さんはこの辺りのホープらしい。
「百姓してるとだんだん固定観念に捕われてしまって・・・」と、“農業の理想と現実”的な
話をされてましたが、愚痴ってるという雰囲気ではなく、むしろ面白いことに挑戦してる
人に特有の活き活きとした何かを感じました。

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朝ご飯を食べて、ひとまず荷物を置きに師匠の別荘へ。

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別荘といえば暖炉!やっぱりあった(笑)

イメージではもっと山の中にぽつんと建ってるのかと思ってましたが、意外と集落のど真ん中でした^^;

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そして師匠が全部自分で作ったというお風呂。
これはすごい!もう五郎さん(田中邦衛)越えてますね。ちょっとした温泉宿のレベルです。

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酒枡まで(笑)

そして今後一人で来た時のためにガスの元栓の場所や物の置き場所などを教えてもらって畑へ。

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蜂のほうはこの時期は特にやる事無し。巣箱の底にたまったゴミを掃除してやるくらい。
戸を開けると門番バチが怒ってブンブン飛び回ってました。この時期は寒くて外に遊びに
いけないので、蜂もストレスが溜まっていて怒りっぽくなってるらしい。

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そして畑。

一週間前に石灰を撒いてpHを中和した土に肥料(乾燥鶏ふん)を混ぜて土作り。

まだリバビリ中の身ですが、ホンダの小さい耕耘機の力を借りて耕しまくる。
頭の中ではホンダの耕耘機のCMの曲が流れまくりです。

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ノリノリで土を耕したら今度は畦(うね)作り。
エジプト考古学のマニアでもある師匠は「ピラミッドのように美しく!」などと言って
ましたが、これが意外と難しい。幅も高さも不揃いな畦を大量生産してしまいました。
たぶんまだ耕耘機と一体になれてないのが敗因ですね^^;

左下の丸枠は師匠の師匠にあたる大師匠さま。
ダッシュ村で言うところのアキオさんです。

大師匠はよく様子を見に来きてはアドバイスをしてくれるそうで、この時もしばらく作業を
眺めたあと、「なんでも聞いて色々教えてもらうんやで」と、プロの貫禄を漂わせながら
どこかへ消えていかれました。 こんど何か分からないことが出てきたら聞きにいこう。

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マルチと呼ばれるシートで畦をカバーし、持って来た下仁田ネギとエンドウ豆の苗を
植えると雨が降ってきたので、この日はこれで終了。実質3時間ほどしか作業しません
でしたが、師匠もいつもこれくらいのペースでぼちぼちやってるらしい。

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用水路で長靴を洗って帰り支度。

朽木はキャンプ場やスキー場もあるレジャー地でもあるので、個人的にも親しみのある場所。
ここがしばらく自分の遊び場になります。

せっかくこういう展開になったので、宮沢賢治みたいにこの土地にかっこいいニックネーム
をつけて勝手に一人でどんどん盛り上がってやろうかとも思いましたが、この非常事に
三十代の男がそんな夢見がちな行為をすると「とうとう放射能の不安に耐えきれずに現実
逃避しやがった」とも思われかねないので止めておくことに。

ここに来れるのはたぶん月に数回だと思うのですが、ずっとやってみたかったことがやっと
始まった感じ。これからしばらくこの畑と養蜂のシリーズは続くと思います。


 

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コメント

うああー。なんかいい雰囲気ですね~!
プチDASH村って感じですね^^
別荘も暖炉があってステキです。
色々空想が沸きますね。。。

耕運機のCMでよかったです。
一瞬ヤンマーのトラクターの方かと・・・^^;
「ぼちぼちやる」って所がのんびり優雅でいいなあ。

パン好きとしては見逃せないのが、朝市のパン。
美味しそう。
全種類食べたいです。

ところで、
蜂の世話をされる時って、、
刺されないように、防御服(?)って着られてるんですか?

投稿: hanna | 2011年3月24日 (木) 23時49分

kakiiro様、こんにちは

そうですか~朽木の方まで出かけられてたんですね^^

車も単車も免許のない私には、ちょっと離れた場所って感じですが


大震災後、

blogに関しては、相変わらずマイペースで更新している私ですが

流石に、色々なことを考えるようになりました

まあ、普段から、もっと真剣に考える癖があれば・・・というとこなんですが^^;

自分に出来ることを、考えて行動する、それしかないんですがね

投稿: 高兄 | 2011年3月25日 (金) 22時38分

>hannaさん
そうなんですよ。
これから暖かくなってくと更にいい雰囲気になってくと思います^^

パン全種類制覇は自分も狙ってます(笑)

この朝市は日曜しかやってないのですが、もしhannaさんも日曜日に鯖街道を

通りかる事があったら(滅多に無いと思いますが^^;)ぜひ!

朽木の道の駅でやってます^^

防護服っていうほどのものは着ませんが、今の時期だけは蜂が

怒りっぽくなってるので師匠は蜂用のネットかぶってましたね。

自分のぶんは無かったで、刺されそうになりながら写真撮りました^^;

投稿: kakiiro | 2011年3月26日 (土) 00時48分

朽木村!この前の夏は、あそこでキャンプして川で魚釣って、泳いで
子供達とオニヤンマ追いかけて遊んでました♪
いいとこですよね。
それに手動の耕耘機!ウチも使ってます♪
貸してもらってる畑の倉庫に放置され動かなくなっていたのを
時間をかけて修理、お手入れしたカワイイやつです!

今、この辺りは避難民が多く、近所の体育館もいっぱいだし
水とか買占めなんてする余裕もなく
2Lのペットボトルは、もうみかけません。
優先的に体育館へ運ばれているんじゃないかと思います。

我が家、もともとかなりスローな生活スタイルですし
ど田舎に住んでいるため、今更、不便さは感じませんが
放射能汚染は怖いので息子は疎開させました。
すると小学校から非難されまくりなんです!
(屮°□°)屮
でも、私には、郷土愛と安全性の関連性が全く見えないし
臆病者なので精神衛生上、息子の疎開は続行中。
ちょっと、みんな冷静さを欠いてるんじゃないかと思うくらい怖い。

今日は雪だったから、寒くて畑へ行くのが嫌だなー
なんて思っているうちに日が暮れてしまいました。
ウチは苗も、種から育てています。

しかし、養蜂、羨ましいなーー。
私もはじめたい。

投稿: au-chang | 2011年3月26日 (土) 00時52分

>高兄さん、こんにちは^^
朽木はもともと好きな場所で、特に用事がなくてもよくバイクでふらっと
出かけたりしてたのですが、こうやって通う理由ができて嬉しいです。

日本全体が変に自粛ムードになってしまうと、余計に経済に負担になってしまいますしね^^;
被災してない地域のものは、自分に出来る事をして、あとはこれまで通りマイペースに暮らす
のが結局被災した地方の助けになるんじゃないかと思います。

投稿: kakiiro | 2011年3月26日 (土) 00時53分

>au-changさん
前からちょっと思ってましたが、au-changさんて行動範囲広いですよね(笑)
新潟在住で朽木で遊ぶってあんまりないとおもいますよ^^;

耕耘機ってかわいいですよね。すごい頑張ってくれますし(笑)
自分で修理、手入れしたものなら尚更だと思います。

物が手に入り難くなってるような状態の地域では疎開ができる人はしたほうが、
地域の負担も少なくなっていいと思うのですがなんでなんでしょうね・・・
地域の人の不安を煽ってしまうとかそういう事でしょうか。
決して他人事と思ってる訳ではないですが、話を聞いてるとやはりこちらとは
緊張感が違うのが伝わってきます。

種から育てることが出来れば作る作物の幅もぐっと増えていいんですけどね・・・
動物の飼育は好きなんですが、植物を育てるセンスにまったく自信がないので
今回は苗からやることにしました^^;

養蜂、ぜひ始めてください!
この前、無添加無加熱のニホンミツバチの蜜を味見させてもらいましたが
美味しかったですよー^^

投稿: kakiiro | 2011年3月26日 (土) 01時28分

確かに、新潟在住なら朽木まで行かなくても
いい田舎はいっぱいある(笑)
でも近くても行かないところもあるし
こういうのは、ご縁ですかね・・・

カルチベーター(小型耕運機)は、ホンダのは4気筒のエンジンだから使いやすいですよね。
もう少し大きいものだとディーゼルなんでしょうけど、うちのもガソリンです。
20年前くらいのクボタのもので、2気筒のだとオイル混ぜないといけなくて大変なので
4気筒のエンジン探してきてつけました。

透明マルチ、寒い季節には暖かくていいですよね!

養蜂は、西洋ミツバチですか?
日本ミツバチって、やっぱり難しいんでしょうか?
なんだかそそられまくりで養蜂デビューしようかと調べています。

投稿: au-chang | 2011年3月27日 (日) 15時03分

耕耘機に触れるのはこのホンダのが初めてだったんですが、レクチャー無しでも一応使えたので
たぶん使いやすいんでしょうね。ガソリンエンジンでも特にトルク不足などは感じませんでした。
ただ最初の方はターンのコツが掴めずに、バックギアがあったら楽やのになあって思う場面が何度
かありましたが^^;

養蜂はニホンミツバチのほうをやってます。
自分は特にどっちでも良かったんですが、師匠がたまたまニホンミツバチやってたので、、

西洋ミツバチは薬品を使ったダニ対策が必要だったり、冬場の温度管理など世話が大変だったり
(世話にかかる時間は日本ミツバチの約8倍だそうです)、日本ミツバチは気に入らない事が
あるといきなり全員で逃亡することがあったりとそれぞれの難しさがあるみたいですね。

本格的に小遣い稼ぎも狙うなら採蜜量が多く、安定した西洋ミツバチ。
趣味でやるなら蜜の量は少ないですが手間のかからない日本ミツバチのほうが簡単かもしれないです。

au-changさんもニホンミツバチどうですか?
日本ミツバチの蜜はほとんど流通してないので人に配っても喜ばれそうですし、
自分としては色々情報交換出来る仲間ができると嬉しいのですが^^
それに日本ミツバチのほうが生態も面白いですよ

投稿: kakiiro | 2011年3月27日 (日) 22時46分

ウチの耕耘機は、もう少し大きいので
クラッチもありバックギアもついています。
私の場合、PCでも何でも人が廃棄したモノを甦らせる楽しみが一番で
スタイリッシュには、なかなかいきませんが
これはこれで味があると自分では思っています。

養蜂は西洋蜜蜂は家畜扱いで届出が必要なんですね!
しかも2キロというテリトリーがあり
我が家の辺りは、1キロくらい離れたところに養蜂家がいて
許可が出ないようです。
なので、とりあえずニホンミツバチの巣箱を製作してみようかと
今日は図面を見ながら、杉材を仕入れてきました。
大学の木材加工実習所の使用許可もとりました!
このフットワークの軽さが私(笑)
そして、このタイミングで新潟県養蜂協会の副会長さんと
知り合ってしまいました!!
こういう偶然の出会いって鳥肌が立ちませんか?
何かしようと動き出すと必ずのように
こういう出会いがあり
新たなご縁が繋がってゆく・・・
あまり信心深くない私ですが
思わず神様に感謝してしまう瞬間です。
このホームページと出会えたことにも感謝です。
かくして、私も養蜂師匠をgetしました!
まずは2回刺されてアレルギー反応が出なければ
これから養蜂を教えてもらえることになりました。

投稿: au-chang | 2011年3月29日 (火) 00時43分

師匠getおめでとうございます!
なんとう行動力(笑)
しかも養蜂協会の副会長さんとか頼もし過ぎるじゃないですか(笑)

すごい巡り合わせですね・・・
やっぱり意志を持って行動するとそういう事が起こるんですね。
それにしても展開が早過ぎると思いますがw

これで肝心の蜂の確保は安心ですね。
一から野生の蜂を箱に入れるというのも面白そうなのでいつか挑戦して
みたいと思ってるんですが、ビギナーにはちょっとハードル高そうですし。

今の時代、知識はネットでなんとかなるので何でも一人でも出来ると思いますが、
こうやって新しい人との繋がりが出来るとさらに面白くなりますよね。

残るはアレルギーの問題だけですね。
あれは数万人に一人ってぐらいの確率らしいのでまあ大丈夫だと思いますが、
アレルギー出ないことをお祈り致します!^^

投稿: kakiiro | 2011年3月29日 (火) 02時11分

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